こんにちは。ねこかん(@yowakuikiru)です。
約10年前の話となりますが、私は大学で「ぼっち」になり、孤独に耐えられず3年目で中退しています。
そんな「ぼっちが辛くて大学を中退した話」について、今回は【後編】をお話ししていきます。
目次
大学1年生後期 ~本格的にぼっちになる~
ぼっちになりたくなくて、必死に友達付き合いをしていた私ですが、常に違和感とむなしさを感じていました。
そしてついに「ぼっちの方がマシだ」と思うようになった私は、友達から離れ、1人で行動することに決めます。
ついに完全なる「ぼっちデビュー」を果たしたのです。
ぼっちになった私
友達には何も言わず、いきなり勝手に離れました。でもその子たちからは特に連絡もなかったし、声を掛けられることもありませんでした。
若干悲しくなりましたが、「まあそんなものだよね」と特に期待はしてなかったし、むしろ解放感の方が大きかったです。
そもそも「ぼっちになりたくない」という理由で一緒にいて、仲良くなれるはずがないです。「仲良くなりたい」という気持ちがないのだから、向こうだってそんな子と仲良くしたいと思うはずがないんですよね。
自分に自信が持てなくなる
1人で行動することを決めて、もう無理に友達を作ろうとすることはやめました。
1人で授業を受けて、1人で昼食をとり、1人で帰る…そんな日々がしばらく続きます。
しかし、次第に「私って周りからどう思われているんだろう…」
と、周りの目が気になりだすようになってしまいます。キャンパスを見渡しても、1人でいるのは私だけなんです。大げさじゃなく、本当に。
授業開始前には、着席している子に「一緒に受けていい?」と聞いて、友達同士一緒に授業を受けるという光景も見られました。特に女子に多かったですね。
「どんだけ団体行動好きなんだよ…」
と心の中で毒づくことで、必死に自尊心を保っていました。でも周りが皆そんな感じだと、「1人で行動している自分」にだんだん自信が持てなくなってきます。
「私の何がいけないんだろう」
「メイクを変えた方がいいかも」
「服がおかしい?」
「どこかが変に違いない…」
気付いたら毎日こんなことばかりで頭がいっぱいでした。「自分がどう見られているか?」を気にするようになってしまいます。
そんなふうに、誰とも仲良くなれず、大学に馴染めず、人目を気にしておどおどしているうちに、いつのまにか大学生活1年目が終わってしまいました。
書店でのバイト経験
ここで少し、書店でのバイト経験についてお話ししたいと思います。
ちっとも大学には馴染めない私でしたが、大学入学の直前から続けている、書店でのバイトが息抜きとなっていました。
大学生のバイトを中心に回っている店でしたが、ここでは比較的すぐに馴染むことができました。大学には馴染めないのに、「この差は何なんだろう?」と当時の私は考えました。
・シフトは二人一組
⇒ 必然的に話すので、仲良くなれる
・趣味が似ている子が多かった
⇒ 漫画、音楽、ゲームなどの話で盛り上がれる
・女性の割合が少なかった
⇒女子特有のグループがない
こういったことが理由だったのかなーと。さらに同じ大学の子は0だったので、ぼっちの私を知る人がいなくて気が楽でした。
バイトの皆で飲み会やカラオケに行ったりもしましたね。しかしこの書店、私が大学3年生になる直前くらいに、残念ながら閉店となってしまったんですよね(苦笑)
大学2年生 ~大学へ行けなくなるまで~
「便所飯」はしなかった
ぼっちの私は大学2年生になりました。周りの目が気になってくると、今度は「学食で、1人で昼食をとること」が恥ずかしくなってきます。
「あ、あの子1人で食べてる」
「友達いないのかな」
と思われるのが嫌だったんです。それに、1人で座るとグループに囲まれますよね。そうなるとどこ見ていいか分からなくないですか?(苦笑)
こうなってしまうと、何とも居心地が悪いというか、いたたまれない気持ちになりますね…。なので、学食で昼食をとるのは諦めることにしました。
ではどこで食べるか?1人で人目を気にせず食べられる場所と言ったら、そう、トイレです。いわゆる「便所飯」という手を考えました。
ちなみに当時「便所飯」なんて言葉はありませんでした(確か)。こんな言葉ができるくらいだから、今思えば同じ悩みを抱えている人が多かったということですよね。
しかし私は結局、トイレでご飯を食べるということはしませんでした。衛生的に抵抗があったというのも理由ですが、なにより
トイレでご飯をこそこそ食べている自分を想像したら、みじめすぎる…。
なので、昼食はカロリーメイトや小さめのパンを買って、授業が始まる前に机の前で急いで食べました。
「今来たばかりで、急いで食べてる感」を頑張って出そうとしてました(苦笑)
体育での「2人組作って」の破壊力を思い知る
さらに、体育の授業が私に追い打ちを掛けました。
確か2年目から、必須である体育の授業が始まったんです。2年目ということもあり、案の定1人でポツンといるのは私だけ。
「あーやだな…体育なんて最悪じゃん…」
と1回目の授業から不安で仕方なかったのですが、なんと体育講師から
「二人組を作ってもらいます!」の一言。
それを聞いて、具合が悪いふりをして速攻で授業を抜けました(苦笑)あぶれてしまうのは必至だったので、
「二人組を作れずに余ってしまう、みじめな子」という目で皆から見られることには、耐えられそうもなかったからです。
「ほんと情けないなー自分…」とつくづく自分が嫌になりました。こういう出来事が続くと、どんどん自分が嫌いになってしまいますね。
肌が荒れ、ニキビができる
また、この頃からひどい肌荒れにも悩まされるようになります。顔のあちこちが赤く、ボロボロになり、かゆくなってしまったんです。
皮膚科で処方されたステロイド剤で何とか抑えていましたが、使用しないとまたすぐ肌荒れ…の繰り返しでした。
さらにフェイスラインを中心にニキビもできるようになってしまい、まさに泣きっ面に蜂状態。
恐らくストレスがかなり大きかったと思うのですが、この肌荒れは数年続きました。そのせいで、ますます気が滅入ってしまいましたね。
大学へ行かなくなる
大学に馴染めず、毎日孤独を感じ、みじめな思いをし、さらに顔はひどく荒れ…。
自分のことはどんどん嫌いになっていくし、外に出ることすら嫌になってしまいます。勉強は全く手につかないという状態でした。
やがて大学からは徐々に足が遠のき、そしてとうとう完全に大学へ行かなくなってしまったのです。
大学3年生 ~休学を経て、中退~
半年間、大学を休学する
心が折れて、大学へ行けなくなった私。もちろん単位はほとんど取れていません、
「どうせこんなんじゃ、卒業して就職できても上手くいかないに決まってる」
「もう大学なんて辞めようかな…」
と、大学中退を考えるようになってしまいます。
そこで私は悩んだ末、大学3年生進学と同時に「半年間休学する」ことにしました。休んだら気持ちが変わるかもしれないと。
大学3年生 ~半年間の休学~
半年間は、コンビニでバイトをしたり、絵を習いに行っていました。
コンビニでバイトを始めた理由は、前述しましたがバイトをしていた書店が閉店してしまったからです。とりあえず近所のコンビニに決めましたが、このバイトでも浮いたりすることもなく、普通に働くことができていましたね。
あと、画塾に通いだしました。
子供の頃は絵が大好きで、いつも絵を描いていたのを思い出し、「また絵を描きたい!」という気持ちになったんです。近くに画塾があるのを見つけたので、思い切って通ってみることにしました。
石膏像(よく美術室にある、頭だけとか、胸までの白い像です。)をデッサンしたり、かなり本格的に習いましたね。
結局画塾は1年足らずで辞めましたが、絵を描くのは楽しかったです。
大学を中退する

そうしてあっという間に半年が過ぎました。
結局大学を辞めたい気持ちは変わらないどころか、「大学から逃げ出したい」という気持ちが強くなってしまい、
「もう大学を辞めてしまおう」という結論に至りました。
「大学を辞めたい」ということを両親に伝えたら、泣かれてしまったのが1番辛かったですね。
なんて伝えたのかはあまり記憶にないのですが、「ぼっちになったから行きたくない」とは情けなくて、申し訳なくて、伝えられなかったのだけは覚えています。
こうして「大学ぼっち」に心が折れてしまった私は、大学中退という道を選ぶことになりました。
まとめ

ぼっちだった大学生活を振り返って思うこと
長々と書いてしまいましたが、以上が私の大学中退の経緯です。
ことごとく大学に馴染めなかった私。今でこそ当時の私は「不器用だったなー」と思うし、あの頃は「大学から逃げたくて仕方なかった」から、今更くよくよと後悔はしていません。
10年経った今、冷静に振り返ってみると、
「あのときこうしていればよかった…」
「こういうことをやっておけばよかった…」
というような反省点は結構ありますし、やっぱり「ぼっちという理由で大学を中退したのは、もったいなかったな」と思います。
それは「今、大学ぼっちで悩んでいる人」に伝えたいことでもあるので、後日、別の記事にまとめますね。
(追記:2019/4/25)「ぼっちで大学が辛い人に伝えたいこと」を記事にしました!
現在の私
ちなみに現在32歳となる私ですが、それなりに幸せな毎日を送ることができています。
大学を辞めてから、やはり自身の性格ゆえに、たくさん辛い思いをし、何度も心が折れました。でも、こんな私でも何とかやってこれました。
ということを、声を大きくして言いたいです。
これからこのブログを通して、同じように悩んでいる方にとって、少しでもヒントになるような記事をどんどん書いていきます!