発達障害

ADHDとは?当事者が語る「大人の発達障害」の困りゴト

ADHD(注意欠如多動性障害)とは?【大人の発達障害】

こんにちは。ねこかん(@yowakuikiru)です。

先日、32歳にして発達障害の診断を受けました。

ずっと感じていた「生きづらさ」の正体は、いわゆる「大人の発達障害」だったというわけです。

そこで今回は、発達障害の1つ「ADHD」とはどんな障害か?ということを、私の具体例を交えながら説明していきます。

  • 「私って発達障害かも?」
  • 「うっかりミスが多いから、ADHDかもしれない…」

という悩んでいる方に、是非参考にしていただきたいです。

発達障害ってどんな障害?

「発達障害」ってよく聞くけど、ちゃんと理解している人は少ないと思います。ここで改めて、発達障害について説明しますね。

発達障害は、おもに下記3つの障害を総称して言います。

ASD(自閉症スペクトラム)アスペルガーや、自閉症のこと。社会性、コミュ力、想像力の障害
ADHD(注意欠如・多動症)注意欠如・多動症多動性、不注意、衝動性の障害
LD(学習障害)知的障害ではないが、学習の一部だけ極端に苦手

発達障害と一言で言っても、どの特性が目立つかは人それぞれですし、私のように混在している場合もあります。※むしろ混在している人の方が多いかもしれません。

今回の記事では、「ADHD」にスポットを当てて、お話ししていきます。

ADHD(注意欠如多動性障害)とは?

ADHD(注意欠如多動性障害)とは?ADHDとは、発達障害の一種で、「注意欠如多動性障害」を略したものです。

・Attention(注意)
・Deficit(欠如)
・Hyperactivity(多動性)
・Disorder(障害)

これに加えて、「衝動性」の症状がみられることもあります。つまり、

不注意(うっかり)
多動性(落ち着きがない)
衝動性(考えなしにいきなり行動)

この3つの特性を持っている人が、ADHDということになります。

どの特性が目立つかは、人それぞれになります。複数混在している人もいます。

ちなみに私は「不注意」と「多動性」が多めかな?という感じです。もちろん「衝動性」もあります。

大人の発達障害とは?子供とは何が違うの?

大人の発達障害とは?子供とは何が違うの?ところで、大人の発達障害は「子供の発達障害」と何が違うのでしょうか。

実は、発達障害には「大人」も「子供」も関係ありません。「大人の発達障害」とは

発達障害の特性を見過ごされたまま、人になってしまった人が、大人になってからその特性に苦しむことを言います。

例えば子供の頃は、「不注意」といった特性は、「おっちょこちょいだね~」「天然だね」といった言葉でなんとなく見過ごされてしまいます。

しかし大人になっていざ社会に出て働き始めると、「不注意」は、「おっちょこちょい」「天然」では済まされなくなります。

会社で「使えない」「不真面目」「やる気はあるのか」といった目で見られることも。

また、ミス続きで会社に居づらくなり、自分が嫌になって、自ら退職してしまうこともあるでしょう。

自覚していればしているほど、辛くなっていってしまうんですね。

このように、自分の発達障害の特性が、大人になってから自分を苦しめることになることが、大きなくくりで「大人の発達障害」であると言えます。

「大人の発達障害」である、筆者のADHDエピソード

「大人の発達障害」である、筆者のADHDエピソードかくいう私もそんな「大人の発達障害」の一人であり、社会に出てからは特に悩み、苦しむことが多々あります。

そんな私の「ADHD」っぷりがわかるエピソードをいくつか紹介します。

うっかりミス、ケアレスミスが多い(不注意)

私は本当に「うっかりミス」「ケアレスミス」が多いです。例えば仕事でどんなに見直しをしても、気を付けていても、ミスが見つかることがあります。

そんなときは「え?!なんで!?あんなに確認したのに…(泣)」と、毎回自己嫌悪に陥ります。

特に、「数字に関するミス」が非常に多いです。

ミスを防ぐためにメモは異常なほど取るのですが、それでもミスをしてしまいます…。

1つのことに集中するのが苦手(多動性)

1つのことに、じっと集中していることが苦手です。

特に興味のないことに対しては顕著です。例えば仕事中、Excelデータを作成していても、

「デスクトップのアイコン整理しなきゃな~」
「今日のお昼はどこで食べようかな~」

といった、あらゆる雑念が浮かびます。脳が常に忙しい状況です。

これは「不注意」の原因にも少なからずつながっていると感じています…。

あとは、映画を1本最後まで観ることが困難です。特に映画館だと、2時間近くじっとしていなければならないので本当に苦痛です…。

ただ、興味のあることだったり、一度集中モードに入ってしまうと、異様な集中力を発揮することがあります。

これは、「過集中」といって、ADHDの特性の1つでもあります。

※以下の記事で、過集中の対策方法をまとめています。

思いついたら実行せずにはいられない(衝動性)

「こうしよう!」と決めたことは、実行せずにはいられません。

これは必ずしも悪いことではないのですが…。例えば、「ブログを始めよう!」と決めてから実行するまでは、めちゃくちゃ早かったです。

でもこの衝動性は、悪いこともたくさんあります。

例えば、「今の仕事、辞めたいな…」と一度思ってしまったら、すぐに辞めることに向けて行動してしまいます。

「あと数か月頑張ってみよう」とは到底思えないのです。

また、「この人とは無理、合わない」と思ったら、即座に連絡手段を遮断してしまうこともあります。

時間が経ったり気持ちが落ち着けば、良くなることも色々あることは知っているのですが、
どうしても「じっと待つ」ことができないんですよね。

片付けるのが苦手(多動性・不注意・衝動性)

私は片付けや、整理整頓が苦手です。

「これはとっておいた方が良いかな?」「これはどこに置こう?」といったことを考え、判断することがなかなかできません。

ただ、部屋は整理されていないとイライラするので、なんとか工夫して汚部屋にならないようにしています。

そのおかげで収納グッズは大好きになりました(笑)

しかしたくさん買い物をして家に帰ると、買ってきたものをどう整理すればよいかわからず「どうしよう…」とあたふたしてしまうことは良くあります。

ADHDの人は、片付けや整理が苦手な人が多いようですね。

マルチタスクが苦手(不注意)

また、複数のことを同時進行する、マルチタスクが苦手です。苦手というか、もはや「できない」というレベルです(苦笑)

2つ以上のことを同時に頼まれると、ほぼ確実にどれか1つを忘れます。

なので、メモは必須です。「こんなことまで?」ということも、メモに取っています。

あとは、車の運転はあきらめています。免許はなんとか取得できたのですが…。

車の運転って、「歩行者」「信号」「標識」「速度」「他の車」など、あらゆることに注意を払わなければいけないですよね。究極のマルチタスクなのではないでしょうか。

「前を見て走ること」だけしか考えられない私には無理ゲーです。いつか事故を起こすことはほぼ間違いないので、運転はしないと決めています。

「もしかしたら、自分って発達障害なのかも…?」と思ったら

「もしかしたら、自分って発達障害なのかも…?」
「発達障害かもしれないんだけど、どうすればいいんだろう…」

と、悩んでいる方は、以下のような対策をとることをおすすめします。

対策具体例
自分で
出来ること
生活・仕事上の
工夫をする
・発達障害の本を読む
・メモ術などのライフハックを試す
身近な人に
相談する
・家族、友人、職場の人に相談する
病院で
出来ること
心理療法を受ける・「WAIS-Ⅲ」などの知能検査を受け、専門家からアドバイスをもらう
・カウンセリングで日常の困りごとなどを相談する
薬物療法を受ける・コンサータ、ストラテラなどの薬を処方してもらう

軽度であれば「生活・仕事上の工夫」で解決することもできます。

特に、生活・仕事上の工夫については以下の本が非常に参考になりました。

また、身近な人に「こういうことで困っているんだけど、どうしたらいいかな…」と相談してみるのも良いです。

もし、生活や仕事に支障が出ていて、深刻に困っているのであれば、専門家に相談してみましょう。

発達障害かどうかは自己診断では難しいため、「WAIS-Ⅲ」といった知能検査などを受けることで、発達障害の診断を受けることができます。

WAIS-Ⅲでは、自分の「得意・苦手」なことが分かり、それに基づいたアドバイスも受けることができます。

また、発達障害の特性を和らげる薬(コンサータ、ストラテラ等)を処方してもらうこともできます。

自分に合った対策を見つけて、状況を改善していきましょう。

「大人の発達障害」をもっと知りたい方に、おすすめの本

ここで、「大人の発達障害について、もっと詳しく知りたい」という方に、是非読んでいただきたい本を紹介します。

今回この記事を書くにあたっても、参考にさせて頂きました。

自身も発達障害である、作者の森島さんが「大人の発達障害」について、かわいらしい漫画で、自身のエピソードを交えて分かりやすく解説しています。

発達障害について理解が深まるだけでなく、「私だけじゃないんだ…」と、気持ちが楽になりました。

漫画なので、「本を読む元気がない…」という方も、気軽に読むことができます。興味のある方は是非読んでみてください。

まとめ ~「大人の発達障害」は一人で抱え込まず、誰かに相談することから始めよう~

今回は、大人の発達障害「ADHD」にスポットをあてて、説明させていただきました。

今回この記事を書くにあたって、改めて「発達障害」や「ADHD」について考えたり、本を読み返したりしたのですが、本当に難しい障害ですよね。

単に性格の問題、本人のやる気がないだけ、ということで片付けられてしまい、苦しんでいる人はたくさんいると思います。

発達障害は、「脳機能の不全」によるものなので、本人の努力などは関係がないんですけどね。

「自分ってなんか変かも…」
「どうしてみんなができることが自分にはできないんだろう…」

と悩んでいる方は、ひとりで抱え込まずに、まずは身近な人や専門家に相談してみましょう。

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